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東京オリンピック2020が2021年の夏に1年延期で開催されました。
当ブログでも積極的に紹介している空手についても喜友名 諒選手の金メダルを筆頭に清水 希容選手の銀メダル、荒賀 龍太郎選手の銅メダルと一定の成績を上げたのではないでしょうか。
SNS及びメディアの反響を見ても、空手に対する感動のコメントが沢山ありました。
比率で言うと特に喜友名選手・清水選手が出場した形競技の反応が強かったように感じます。
もし形競技に感動し、好印象と言う感情を持ったなら是非とも「団体形」と言う競技を見てもらいたい!
以下にその理由と動画を載せますので是非お付き合い下さい。
もくじ(タップするとジャンプします)
団体形競技とは?
空手における競技は形と組手競技がありますが双方の競技において「団体」が存在します。
団体形の概要は以下の通りです。
- 基本1チーム3名
- 全員が同一の形を打ち、一致感・キレ・技の理解度などで勝敗を決する。
- 決勝戦は形の後に「分解」を採用する場合がある。
- 分解形は形を演武した後にそのまま休みなく行う。
- 分解形とは演武した形の技の意味を、3名の中で攻め手と受け手に分かれて実演・演武すること。
と言うような流れです。
基本的には個人の形と同じルールや採点基準ではあるものの、団体競技のため1人が飛び抜けて上手いと一体感が得られなく高得点が取れなくなります。
アーティスティックスイミング(シンクロナイズドスイミング)のようにチームとしての一体感が必要となります。
団体形で評価されるポイントを簡単にまとめると【上手な技と一致・一体感】が必要になるのです。
そのため、3名の身長・体格を考えた立ち位置など、見た目のバランスも重要になります。
世界チャンピオンの喜友名選手も団体形出場時は、頭抜けた実力を持ちながらも中央(センター)で演武をせず他の選手とのバランスを考えサイドに回ったりもして戦略を考えるのです。
感動!団体形の動画
以下より日本代表選手の団体形の動画を埋め込みますのでご覧下さい。
動画の構成は、共通して前半は団体形、後半は分解形を演武します。
日本代表女子(2016年世界選手権)
まずは、2016年10月にオーストリアのリンツで開催された【第23回世界空手道選手権大会】の決勝です。
形は【久留頓破(クルルンファ)】。
日本代表選手は入場時左から山下紗葵選手(同志社大学4年)・森岡実久選手((株)セレ・ナス)・大野ひかる選手(大分市消防局)となります。(2016年当時)
大野ひかる選手は、2020年の天皇杯・皇后杯第48回全日本選手権で、今回オリンピックに出場した清水希容選手の8連覇を阻止し、悲願の初優勝を果たした選手です。
おすくま
日本代表男子(2012年世界選手権)
続いて男子団体形。
2012年にフランス・パリで開催された世界空手道選手権大会。
この大会で日本代表男子団体形チームは決勝でイタリアを破り優勝しています。
形は【雲手(ウンス)】。松濤館流最高峰の形です。
選手は入場時左から相馬 昂翔選手、杉野 拓海選手、在本 幸司選手。いずれも帝京大学(2012年当時)
おすくま
日本代表男子(2016年世界選手権)
最後に男子の団体形をもう一つ。
2016年にオーストリアのリンツで開催された世界選手権の模様。
決勝でフランスと対戦し、優勝した試合です。
メンバーは入場時左から喜友名諒選手、金城新選手、上村拓也選手(いずれも劉衛流龍鳳会)
形は【アーナン】。
オリンピックでも優勝した喜友名選手率いる沖縄県選手。
2021年現在より喜友名選手の体のラインは細いけど、形の完成度は素晴らしいです。
おすくま
まとめ
いかがでしたか?
個人形はオリンピックでもメジャーになりましたが、団体形は案外知られていません。
個人でも十分迫力があって感動するんだから、3名で行う団体形は3倍迫力や感動があるに違いありません!
特に分解形は、特性上演武する機会が少ないので、この機会に是非目に焼き付けて下さいね。
最後までお読み頂き有難うございました。