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【空手】分かりやすく!形の採点方式の変更についての概要・解説

2020年オリンピック公式競技に選ばれた空手。

そんな日本発祥の国技は、10年・20年前とは劇的にルールが変わってきました。

 

そして2018年になり、形競技においてまた大きなルール改正の動きが出てきました

 

それは、採点方式の変更です。

東京オリンピック2020へ向けての対策となりますね。

以下で詳しく解説していきます。

 

これまで(2018年まで)の勝敗の決め方

 

これまで形競技では、大きく分けて2種類の方式で勝敗を決定してきました。

1.スコアボードでの採点方式

演武者を囲むようにコートに最低5名の審判が配置され、形の演武後に採点ボードを集計者に見せていくもの。

基本的に5名の場合は、最高点数と、最低点数を抜いた点数の足し算で採点が決まる。

MEMO
例えば・・・主審【7.4】審判2【7.1】審判3【7.2】審判4【7.2】審判5【7.1】という採点の場合。最高得点【7.4】と最低得点の1つ【7.1】が抜かれ、残った【7.1】【7.2】【7.2】の和=【21.5】が最終的な評価点となる

この方式は、昔から長きにわたり採用されてきた方式。

2.旗判定方式

旗判定方式の場合の対戦システムは基本的にトーナメント方式。

 

赤コーナー、青コーナーに分かれ順番に演武。

最低5名で配置された審判が、優れた演武だと思う方の旗を上げるというもの。

勝敗が明確で時間もかからない。

 

これら2種類の採点方式が主だが、後者の方が機会としては多い。

形競技の採点は分かりにくい

これまで形競技の採点や、勝敗は審判の判断から生まれてきた。

審判も感情を持つ人であり、中にはそのときの感情や好き嫌いで判定をする人もいるかもしれない。

我々空手を知っている人間でも、勝敗が分からないケースが多々あります。

 

そんな中、オリンピック競技になったことにより、素人の人が見ても明確な判定基準が必要になりました。

空手の形は、経験のない人が見てどちらが上手いのかわかりにくい。

 

空手のあるあるだが、絶対上手いと思われる方が負けたり、判定の基準が審判によりバラバラなケースもよくある。

これでは、負けた選手が自身の敗因分析もまともにできませんし、見てる側(観客)も形の何を見ればいいのか分からなくなります。

 

空手がオリンピックを契機にメジャーになれば注目されます。

そうなることで、分かりやすく、曖昧ではない明確なルールが必要になってくるのです。

そこで、世界空手連盟(WKF)は、立ち上がり今後の新たな採点方式について明示をしたのです。

 

旗判定から新たな採点方式へ

 

具体的な日時は2019年1月から新採点方式を採用していく流れ。

 

各審判員がiPadを持参して、形のテクニカルパフォーマンス(技術面)とアスレチックパフォーマンス(運動能力面)を採点し入力したものが点数化されるというもの。

 

一つの形に対して、より細かい部分の採点をしていく形になります。

例えるならば、フィギュアスケートの採点方式に近いものとなります。

採点基準の具体的な説明

 

空手ではこれまでにない、テクニカルパフォーマンスアスレチックパフォーマンスという採点基準が設けられました。

実際にこれは何を意味するのか紐解きます。

テクニカルパフォーマンス(技術面)

  • 一致性
  • 正しい呼吸法
  • 極め(決め)
  • 立ち方
  • 技の精度
  • 技の流動性
  • 技の難易度

上記の項目が新たなテクニカルパフォーマンスの基準になると言われています。以下で簡単に解説します。

一致性
一致性とは、技に対して力の使い方が適切であるかということで、一致していないと技が決まらなく、弱々しい技になります。
正しい呼吸
正しい呼吸法とは、吸う、吐くという呼吸を技によって適切に使えているかという観点。正確な呼吸をすることで、体力のコントロールも可能になりますし、良い呼吸をすることで技の精度を上げることができます。簡単に言うなら、拳を突く瞬間は息を吸うことはないですよね。吸ったら適切な呼吸ではありません。
極め(決め)
極めは、決めともいいます。技の鋭さや、キレの良さなどの総称をいいます。
立ち方
立ち方は、適切な立ち方かどうか。
技の精度・流動性・難易度
そして、技の精度、流動性、難易度。高難度の技を的確に出すことにより、良い評価をもらえるということ。このくくりは、まさに技自体のテクニックと言えるのではないでしょうか。

アスレチックパフォーマンス(運動能力面)

 

一方、アスレチックパフォーマンスとは、運動能力面といいます。

  • 力強さ
  • スピード
  • バランス

など、これらの面を評価します。

運動能力、身体能力のくくりですね。

 

アスレチックパフォーマンスの点については説明が不要でしょう。

ということで、この2つのパフォーマンスについての評価を元に最終的な採点が決まるということです。

 

これまでは、審判が見て、感じた評価を採点ボードや、旗に表していましたが、より具体性を持つ評価体制となり、勝ち負けの根拠がより明確になるということです。

 

運用することの期待と懸念

 

これらを運用することの狙いは上述した通りですが、判定内容の明確化です。

空手に詳しくない人にも、細分化した項目の採点を明示することで理解度、納得度を高めてもらおうということです。

 

懸念としては、時間経過が遅くなるということが挙げられます。

フィギュアスケートを思い返してもらうとわかりやすいですが、選手はキスアンドクライという席に座り採点を待ちます。

この採点が出るまでにある程度時間が経ちますよね。

 

タブレットを持って項目毎の入力をするのは、個人差もあるでしょうし、間違いなく旗判定に比べて時間がかかるでしょう。

これにより、演武の緊迫感や、興奮が冷めてしまうのは懸念されます。

実際の採点の見方・計算方法

 

計画通り、2019年1月の空手プレミアリーグより新採点方式がスタートしました。

比較的時間もかからず採点がされたようですが、まだ試運転的な状況。

これからも改良はなされていくでしょう。

清水希容選手の形演武後の採点ボードが上の写真の通りです。

  • ①競技種目・コート名など
  • ②合計得点
  • ③選手名・国籍
  • ④形の名称

 

まだ未確定の情報ですが、表記されているQRコードでは同様の採点情報が得られるのかと思います。

今回のプレミアリーグでは審判7名の構成。

最高得点から2名分と最低得点から2名分がカットされ、残った3名分の合計得点が決まってきます。

そこから、★マークの0.7や0.3が乗率計算されていきます。

例:上の段のテクニカルパフォーマンスなら、白い得点の和(26.0)の乗率0.7(26.0×0.7)で18.2点というポイントが導き出されます。そこから同様にアスレチックパフォーマンスの合計点が加算されて25.82という採点が決まります。

詳しく解説

この乗率(0.7や0.3)の数字の捉え方が難しく感じますが、

まだ情報が少ない現在の推測としては、0.7は合計得点を構成する中でのテクニカルパフォーマンスの占める割合だと考えています。

ですので合計得点の7割はテクニックの部分であるということです。

よって、アスレチックパフォーマンスは3割(0.3)ということですね。

まとめ

 

これらのメリット・デメリットは実際に運用してから浮き上がる物も多いでしょう。

そしてそこから調整をして、より実用的にしていくことをWKF(世界空手道連盟)はしていくと思われます。

今回の採点方式の進化は、現状をさらに良くしていこうとする試みだと考えています。

これからがどうなるか楽しみです!

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