イチロー(本名:鈴木 一朗)。
2019年3月21日の日本での凱旋試合を最後に日本で9年・アメリカで19年の現役生活にピリオドを打ちました。
日本ではイチロー選手のことに対して否定的な人は見たことなく、きっとすべての日本人に愛された選手だと思います。
3月21日の引退試合となったマリナーズ対アスレチックス戦の試合では多くの人が涙したことでしょう。
これまでのイチロー選手が積み上げてきた功績は、疑いようがなく素晴らしいものばかり。
引退直近ではイチロー選手らしい成績を挙げることはできなかったが、それを上回る輝きがこれまでの現役生活にはあった。
スポーツって改めていいものだな・・・そんな想いにさせてくれたイチロー選手。
野球少年でもないけれど、数々のイチロー選手の輝きに勇気をもらってきたスポーツ大好き人間の一人として、感謝の気持ちを持ってこの記事を書かせてもらいます。
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ずっと愛してきた野球・続けたルーティン
引退会見の中でイチロー選手は、現役生活で貫いたもの、貫けたものは何か?の質問に
「野球のことを愛したことだと思う。これは変わることはなかった。」
と話しています。
イチロー選手が野球を愛しているということはきっと誰しも知っていることでしょう。
また、イチロー選手を語る上でルーティンとう言葉があります。
ルーチン、ルーティン、ルーティーン (routine) とは、決まり切った手続きや仕事の事。日課。定常処理。 Wikipediaより
毎朝、朝食では弓子夫人の作るカレーを食べているという話は有名です。(今はやめているようです)
バッターボックスに立つ時に行う独自の所作などがあります。
そのほかにもイチロー選手のルーティンはたくさんあります。
決まったアクション・所作を起こすことで、毎回同じパフォーマンスが実現しやすくなるという理論からですが、これまで現役生活で長く良いパフォーマンスを引き起こせた理由の一つはここにあるでしょうね。
様々なスポーツ界の中でルーティンという言葉がメジャーになったのはイチロー選手のおかげかもしれません。
野球はもちろんのこと、様々なスポーツには時代の流れに比例して、考え方や技術などは進化していくものだと思います。
もちろん新しいトレーニングや練習に対する考え方は、あらゆる研究結果や専門家のアドバイスに倣ってしてきた部分があるかと思いますが、自分の経験の中で必要と感じて変えなかった部分も沢山あったのではないでしょうか。
かつて、1995年流行語トップテンにも入った日産のCMでイチロー選手が発した「変わらなきゃ!」の言葉。
この言葉はCM中のセリフでイチロー選手の言葉ではないですが、このCMになぞらえて「変えない!」という部分が野球への愛やルーティンの部分なんでしょうね。
イチローはエンターテイナー
イチロー選手は若かれし頃から、結果を出し続けていて野球大好きな子供でも、それ以外のスポーツをする子供達からも憧れを抱かれています。
言うなればプロ選手になった頃からスターなのです。
CM・テレビ出演などメディアにも多数出演された国民的スターで、認知度も日本国内でトップレベルです。
数々のメディア出演をされたイチロー選手はどんな人か?という部分を紐解くと個人的には
- 明るくて、ジョーク大好き
- 人を笑わせることが好き
- アナライザー気質
- いい意味でちょっぴりナルシスト
そんな印象にあります。
明るくて、ジョーク大好き
ダウンタウンの浜ちゃんとの仲の良さも世間では知られていますが、浜ちゃんとの番組では頭をどつかれたり、ツッコまれたり・・・あぁお笑い好きなんだな・・・と感じる一幕も。
寡黙な印象を持つ人もいると思いますが、喋り出すと結構止まらなくなるほど、実は結構おしゃべり好きなのではないか?と思える部分も沢山あります。
イチロー選手が出演する番組では、必ず笑いが生まれている印象にあります。
人を笑わせることが大好き
エンターテイナーな部分を垣間見せる部分の一つがここです。
2019年3/21の引退会見でも見られましが、席につき開口一番「こんなにいるの、ビックリするわ」との一言。
場の雰囲気を柔らかくするための「明るい一言」をイチロー選手はよく言うように見えます。
きっと変な緊張感を嫌ってなのか、記者の人たちの緊張感緩和のためのイチロー選手なりの気遣いなのではないでしょうか。
きっと空気を読む能力が長けていて、そこからどうすればいいか?という結論を導いて、行動に移しているのではないかと思います。
キャンプ時に着用するメッセージ性の強いTシャツも有名ですね。
人を笑顔にするのが上手なアスリートなのです。
アナライザー気質
アナライザーとは、分析する人の意味を持ちます。
イチロー選手は雰囲気を見る限り、知的な人に見える人がいるかもしれません。
イチロー選手は物事を話す時に、早口で思いついた言葉を話すと言うより、先に出す言葉を考えながら喋っている印象にあります。
話の組み立てをしながら話すと言うことです。
話の間に沈黙となる「間」が多い人や、考えながら話している傾向が強い人に、アナライザータイプの人が多い傾向にあります。
イチロー選手の個別インタビューの場では、ゆったりとした話の時間が流れているのが印象的なのです。
そのほかにもアナライザータイプの人には、「堅実」「慎重」「計画性がある」と言う特徴がある傾向にありますが、まさにイチロー選手ではないでしょうか。
いい意味でちょっぴりナルシスト
個人的にはイチロー選手はナルシストな部分が見える時があります。
ナルシストを悪い意味で使う場合がありますが、逆の良い意味です。
イチロー選手の所作・動作・行動は、捉えやすい特徴があります。
モノマネ芸人のニッチローさんも、イチロー選手のモノマネをしていますが、喋りがイチロー選手に似ている自信がないニッチローさんは、この動きの部分でモノマネをして笑いを取ります。
個人的にはイチロー選手が行う試合中の所作や、インタビュー時の振る舞いなど意識的に格好をつけてしているのではないかと感じる瞬間があります。
ですが、普通の人がやったらツッコマれそうな所作も、イチロー選手がやると格好良くなるのです。
子供達に憧れを抱かせると言う意味では、このような独特の特徴や所作をスター選手が行うと言うのは大賛成です。
イチロー選手本人が意識的に格好つけているかは分かりませんが、これらの所作・動作こそがスーパースターイチローなのです。
WBC日本VS韓国の決勝戦
イチローファンの方なら、イチロー選手の印象深いシーンで恐らく1番になるであろうシーンがこちら。
忘れもしないであろう、2009年のWBC(ワールドベースボールクラシック)の決勝戦。
決勝の相手は因縁のライバル国である韓国。
互いにライバル心全快で戦い続け、9回で決着がつかず延長戦へ。
殊勲の決勝打を打ったのはイチロー選手でした。
あの瞬間をリアルに見ることができたボクは幸せでした。
日本国民の多くがあの瞬間を見られたことかと思いますが、本当に凄い瞬間でした。
イチロー選手は神様なんじゃないかと・・・そんな想いに日本国中がなったのではないかと思います。
実績の部分では、日本を代表した選手であり、メジャーリーグで日本の凄さを見せつけてくれ、WBCでは日本を救ってくれた。正真正銘の野球界のスーパーマンですね。
本当に日本野球誌に永遠に残る活躍でした。
MLB年間最多安打記録樹立
これも超有名な記録です。
MLBシーズン最多安打記録(262安打)を更新した実績も持ちます。
安打製造機と言われたイチロー選手はこの年、ヒットを量産し続けました。
これまで84年間という長い年月、塗り替えられることのなかった記録を、イチロー選手が塗り替えました。
完全にメジャーリーグの歴史に名を刻みました。
記録よりもそれまでの過程が重要
ゲームに対してどういう準備をしているか、どういうアプローチをしているか、ということに自信を持っている・・・と過去のインタビューで話していました。
引退会見でもイチロー選手はこのように話しました。
たとえばわかりやすい10年間200本(安打)を続けてきたこととか、MVP(最優秀選手)をとったとか、オールスターでどうたらということは本当に小さなことに過ぎないと思う。
とあるように、これまで残してきた偉大なる結果は、イチロー選手本人からするとそれほど大きなことではなく、それまでに積み上げてきた苦労や経験に大きな価値があると言っているように見受けられます。
一つの結果に一喜一憂していない感じがイチロー選手らしいな・・・なんて個人的に思ってしまいます。
また、このような発言をするところがスター選手と言われる所以かもしれません。
先天性の才能・能力だけで得てきた結果ではないのですね。
「努力の人」イチローなのです。
まとめ
▲(c)朝日新聞社
イチロー選手のすごいところを挙げていくとキリがありません。
常人では到底なし得ることの出来ない偉業を沢山残してきたから。
そして、イチロー選手の言うプロセスの部分もすごい経験をされてきたこととでしょう。