本気で頑張るアスリートであれば、大人でも子供でも「夢を叶える」ことに全力で頑張っていることでしょう。
ボクがとある大学でメンタルトレーニングをしたときの事…
その大学は全国でも屈指の強豪校であり、様々な強敵と渡り合っていくに値する優秀なメンバーが沢山いました。
その時に様々な質問を通して感じたこと…
各選手目標は持っているのですが、効果的な目標設定をしている人は0%だったのです。
皆良い目標は持っていました。
では、効果的な目標設定はどうしたらいいのか…?
具体的に書いていきますので参考にしていただけたらと思います。
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多くの人がぼんやりした目標設定
目標設定をする際に、多くの人はぼんやりとした目標設定に終始してしまうのです。
小さい頃から目標設定に関して、多くの人が具体的な指導を受けていないので仕方のないことです。
過去に某大学で、所属する選手およそ40名に「あなたの目標」と「そのためにする事」をシートに記載してもらいました。
そのシートを見た感想としては、多くの選手がぼんやりした「目標設定」に、ぼんやりとした「そのためにする事」を記載していました。
目標やそのためにする事は、その選手の覚悟の表れだとも思っているので文章を読んだだけで本当に夢を叶えようとしているのかが分かるのです。
叶えたい夢の無い中で目標を書く選手(言われたから仕方なく書く選手)は、その目標シートが完全に曖昧になります。
ただし前向きに目標を叶えたい選手はたくさん居るので、より効果的な「そのためにすること」をより良いものに変えていく事で素晴らしい目標達成シートになるのです。
多くの選手の目標設定の特徴として
- 主力に選ばれるようになる
- 体格をを大きくする
- みんなをまとめる
このような目標を挙げる人は多く居るでしょう。
その中で「そのためにすること」で
- そのために毎日の練習に集中していく
- そのためにパワー系の筋トレを頑張る
- そのために誰よりも前向きになる
というように…言っている事はよく分かります。
しかし「具体性」がないのです…
具体性とは?どうすればいいのか?
大切なのはそのために「意識」する事ではなく、そのために「行動」する事は何なのか?です。
「意識レベル」の目標は、甘えが生まれ誤魔化す事も可能です。
しかし「行動レベル」の目標は、やったかやらないかが明確で周囲の人が判断する事も可能です。
もし、筋トレを本当に頑張っていきたいなら、どのくらい頑張るのかを明確にする必要があります。
いつも腹筋50回+腕立て伏せ50回を2セットをやっているなら、可能な範囲で更なる負荷をかけたりメニューを見直したりすることで目標達成までの推進力が高まります。
即ち、そのためにする事は…
例として「筋トレを頑張っていきたい」から→「腹筋50回+腕立て伏せ50回×3セット」を毎日必ずやる。
というように具体的な設定をする事で、現在より更なるレベルアップが見込め、やるべき事が明確になります。
「筋トレを頑張る」を「どのように頑張るのか?」という視点を入れたのです。
意識する事でなく、具体的な行動目標にすることにより以下のようなメリットがあります。
- 逃げ場がなくなる
- 言い訳がしにくくなる
- やっているかやっていないかが明確
ただ、簡単に達成出来るものでは無く、負荷のある行動目標にしなければなりません。
自分に厳しく、本当に目標を叶えたいのであれば効果的な行動目標は必須です。
著名講演家も推奨する目標設定法
アメリカで3本の指に入る講演家でビジネスコンサルタントの権威「ブライアン・トレーシー」はこのように言っています。
目標設定には、SMARTモデルを使うと良い。
おすくま
S・・・Specific(具体的)
M・・・Measurable(測定可能)
A・・・Achievable (達成可能)
R・・・Realistic(現実的)
T・・・Time-bounded (期限付き)
これらが具体的に設定できていて、はじめて効果的な目標設定という事なのです。
これを踏まえて、上記で挙げた例を使って修正していきましょう。
目標設定の最適化を目指す
先程挙げた例を使って、目標設定の最適化を図っていきます。
【目標設定】・・・体格を大きくする。
【そのためにすること】・・・筋トレを頑張っていきたい。
これを…
【目標設定】・・・2020年12月1日までに現在より3キロ体重を上げて胸の筋肉量も増やす。そしてそれを維持する。
【そのためにすること1】・・・毎日ベンチプレスを80キロ5レップを3セット、70キロ10レップを3セット、ダンベルリフト60kgを5レップを3セット、48kgを8レップを3セットを週に2回必ずやります。負荷をかけられるようになったらかけて調節します。また日誌を付けていきます。
【そのためにすること2】・・・3食必ず摂り、その中で朝食後ウエイトアッププロテインを飲み、トレーニング後も摂取します。
【そのためにすること3】・・・夜12時には就寝して、朝6時に起きる。
というような修正が出来ます。
ブライアン・トレーシーが言う、SMARTモデルに当てはめてみましょう。
・具体的か?・・・具体的。
・測定可能か?・・・行動策になっているので、やったかやらないか明確。
・達成可能か?・・・自分に自信のある範疇で設定したのである。
・現実的か?・・・現実的。
・期限付きか?・・・はい。
というようにSMARTモデルの条件は満たされました。
高いモチベーションが目標達成速度を早める
最初の目標設定と比較していかがでしょう?
目標設定をするのは比較的簡単ですが、そのためにする事をどうするか?がポイントです。
これを具体的にまとめただけで、やるべき事が明確になりました。
そして大事なのは、この設定をした時にモチベーションが上がるか?です。
ここでモチベーションが上がればドンドン行動を起こしていきましょう。
人間は人から言われてやっているうちは、やらされ感が強く推進力が弱いのです。
しかし自分で決め、それでモチベーションが上がれば、何よりも強いエネルギーが生まれ本当の成長が出来るでしょう。
ですので、目標が完成して最後にモチベーションが上がるか?確認しましょう。
モチベーションが最後に上がらなかったら修正が必要です。
更に最適化を図る必要があります。
まとめ
一般的に小さい頃から学んで身に付いた目標設定は、曖昧な物がほとんどです。
結果、目標設定は「これでいいんだ!」と思い、このやり方で定着していきます。
ですが、このような目標設定では脳もスグ忘れてしまい、目標設定をした意味すら無くなってしまいます。
効果的な目標設定は、記憶にも残りやるべき事が明確化します。
本気で叶えたい目標があれば、是非参考にされて下さいね。