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今や日本国内だけでなく世界中の格闘シーンで「堀口恭司」と言う名前は広がっています。
空手・格闘技を中心としたアスリート系記事を書いている「押忍リート」にとっても堀口選手の活躍はとても嬉しいです。
堀口恭司選手はもともと空手出身と言うことは多くの人が知っている事実かと思いますが、実際に試合で使っている空手の技はどんな技なのか?を実際の試合の動画を用いて解説していきます。
格闘技で強くなりたい人にもこの空手特有の技は役に立つのではないか?と思います。
もくじ(タップするとジャンプします)
堀口恭司のプロフィールと出身空手について
先立って堀口選手のプロフィールのおさらいと細かい空手の解説を致します。
生年月日:1990年10月12日
身長:165cm
体重:61kg
群馬県高崎市で生まれ、5歳の頃から空手を始める。高校は栃木県の名門校「作新学院高校」へ進学。高校を卒業すると大学へ進学したり空手を続けることはなく小さい頃から影響を受けていた「山本“KID”徳郁」率いる格闘チーム「KRAZY BEE(クレイジービー)」の門を叩いた所からプロの格闘家としての歩みをスタートさせた。勿論生前のKIDから手厚い指導を受けて彼の魂をも受け継いできたでしょう。背格好も山本KIDとかなり近く強くなるための手本にとしては素晴らしいものがあったのではないでしょうか。
堀口恭司の経験してきた空手とは?
空手という物は大きく分けて2つに分類されます。
オリンピック競技にもなっている【伝統空手】と一撃必殺でお馴染みの【極真空手】です。
堀口選手が経験してきた空手は【伝統空手】です。
伝統空手には演武を見せて点数を競い合う「形」競技と、1対1で戦いポイントを競い合う「組手」競技が存在します。
堀口選手の高校時代は主に組手が得意な選手として活躍していたそうです。
伝統空手は、相手との間合いの中で駆け引きを行い主に【頭部・腹部】に寸止めの突きや蹴りを放ちポイントを取り合う競技です。極真は近距離の中で相手に技をガッツリ当て続けていくのに対して、伝統空手は相手に打撃を当てず引き手を作りポイントを取って行くことを目的とします。
極真はパワーや耐える力がかなり重要になると考えますが、伝統空手はパワーより圧倒的にスピードが重要なのです。
おすくま
また、格闘技のK-1などでは極真空手出身選手が多いのに対し、伝統空手出身の選手はこれまであまりいなかったのも事実。
堀口選手が本番で使っている空手技
さてここからが本題です。
実際に堀口選手はどのような空手の技を本番で使っているのでしょうか?
動画や解説も込みで伝えていきます。
構え
堀口選手の構えは伝統空手特有の構えです。
プロの世界に行っても空手ベースの構えを用いてくれているのは嬉しいです。
下の動画では那須川天心選手とのマッチアップの動画を紹介します。
この場での堀口選手と那須川選手の構えの違いを見てみましょう。
お互いの構えがそれぞれのスタイルを反映していますね。
那須川選手はキックボクサーなので、両手で顔面周辺をガードしながら戦うスタイル。
堀口選手は、前にある左手が自分の顔面のフォローもしながら相手に向ける攻撃の準備やフェイントをしているのです。
右手は腹部をケアしながら攻撃の準備をしているスタイルです。
伝統空手の構えの基本は前の手は上段(顔面)、後ろの手は中段(腹部)を守りながら戦うのがセオリーです。
この写真の場合は堀口選手の前の手が、那須川選手の顔面に比較的近いので、上手く飛び込めれば相手の顔面に拳をヒットさせることが可能になるメリットもあります。
ただし那須川選手と比較したら、顔面の防御性能は下がってくるでしょう。
実際に動画を見てチェックしてみてください。
堀口選手の左手は大きく上下運動をし、フェイントや攻撃の仕掛けを数多くしていることが分かるでしょう。
伝統空手の構えは前手の柔軟性が非常に高い物だと考えています。
前手があるから後ろの手も生きてくるのです。
手が比較的前に伸びているのと、フットワークも細かく刻む傾向があるので、相手の懐に入るスピードが早いのも伝統空手の構えの特徴にもなるでしょう。
ノーモーションの打撃
堀口選手が試合で多用しているある技があります。
それは【ノーモーションで打撃を打つこと】です。
ノーモーションで打撃を打つということは、相手に読まれにくいということ。
最小限の筋肉稼働で相手の懐に入り込むので、相手が「来たっ!」と気づいた時にはもう遅い。というケースがあるのです。
こちらの動画をご覧ください。
堀口選手の技を受け手の視点に立って体験することができます。
0:30から始まるジャブ(前手)
0:57から始まるストレート(後手)
リラックスしてトレーニングしているので少し分かりにくいかもしれませんが、足よりも先に手が出ているのが分かりますか?
基本的に多くの人は技を出すときに手と足が同じタイミングで前に出るのですが、堀口選手は手の方が早い傾向にあります。
これはノーモーション打撃をしていく上での基本となります。
人は相手の体が前に出てくると、体全体の面積が大きい分回避したりする反応をしやすいのですが、体より先に手が出てくると動いている面積や筋肉稼働が小さく、感覚的な反応(反射神経)が鈍くなる傾向があります。
こちらの動画が非常によく分かりやすいです。
1:05のジャブ(前手)
1:28のジャブ(前手)
1:40のストレート(後手)
1:54のジャブ(前手)
どれも同じように体よりも先に手が出ているノーモーション打撃となりますが、対戦相手がどれも反応できていないことがわかります。これらは伝統空手の選手の象徴とも言える飛び込み方です。
伝統空手はポイント制となるため、いかに相手の懐に気付かれずに飛び込むかが重要です。
現代の伝統空手では、体から入る攻撃ではほとんどポイントが取れません。
手から入る!
これが結果を出していくためのポイントであり、多くの空手の選手が持っている能力でもあるのです。
伝統空手のノーモーション
参考までに堀口選手の技のベースとなっている伝統空手のノーモーションの技の出し方もご覧下さい。
動画は、日本が誇る空手界の怪物であり全日本のコーチを務めている【松久 功】選手の追い突き(後手のストレート)です。
受け手視点と、サイドからの視点で非常に分かりやすい技の出し方だと思います。
これを見れば手から入るということがよく分かるでしょう。
これができると相手は反応が遅れ、技を食らってしまう事になるのです。
ポイントは、真っ直ぐ最短距離で相手に向かって拳を出すこと。
体に力が入ってしまうと、筋肉稼働が大きくなり相手に読まれる可能性が上がります。
まとめ
いかがでしたか?
特に空手のことをあまり知らない人であれば「なるほど!」という気持ちにもなったかもしれません。
堀口選手は空手のエッセンスをかなり多く用いて戦っています。
堀口選手のファンだったり、共感を持たれている方は是非参考になさってください。