今回は、誰しも知る日本野球界の名手「松井秀喜」氏。
読売ジャイアンツ・ニューヨークヤンキースと日米の最高峰で活躍した名プレーヤー。
生涯成績2643安打507本塁打。
長嶋茂雄氏と共に国民栄誉賞を受賞した輝かしい記録をたくさん持っている。
野球における成績ももちろんながら、野球以外のすごいところも非常に多い松井氏。
そのすごさを紐解いていこう。
ワールドシリーズMVP
まずは野球の成績面で。
野球好きな方なら恐らく皆さん知っている事実だと思いますがあえてお伝えします。
2009年のワールドシリーズ。
ニューヨークヤンキース対フィリーズ。
当時フィリーズのスーパースター「ペドロ・マルティネス」を相手にした第6戦ではシリーズタイ記録となる1試合6打点を挙げるなど大活躍。
シリーズ4勝2敗で、見事ワールドシリーズ制覇の偉業を成し遂げた立役者になった。
世界が注目する最高峰の舞台で無双の如く爆発的な活躍を果たした松井氏はやはりすごい!
特に印象的なのは、本塁打を打とうが安打を打とうが表情一つ変えないところである。
読売巨人軍に在籍している時も、プレー中にはあまり感情的な表現をする印象にない松井氏。
感情表現を強く出すということは、周りがあまり見えなくなる可能性などもわかっていたのかもしれない。心は熱く、頭は冷静にというスタイルが感じ取れたりもする。
また、打たれたピッチャーへの配慮もあるかもしれない。
ここからも人としての素晴らしさも見えてくる。
道具は誰よりも大切に使う
特に日本の野球育成では多くの子供達が、大人から道具を大事に使いなさいという教えを受けているはずである。
かつて読売巨人軍でも活躍した桑田真澄氏も、道具と礼儀を大切にしない子供は叱るという考えを持って子供たちの育成に携わってきた。
同様に松井氏も生涯道具の扱いには気を使ってきた。
ニューヤークヤンキースで指揮をとったトーリ監督には、「彼ほど道具に対してリスペクトを持っている選手は見たことがない」と言わしめた。
巨人軍は紳士たれ
松井氏はどこにいても紳士である。
声を荒げたり、感情のコントロールができていない姿も見ない。
ファンからのサインの要望も断ることがないようだ。
仲間を大切にする
テレビの企画でもあったが、松井氏はかつての盟友「デレク・ジーター」氏を地元に呼び、おもてなしをした。
公私ともに仲の良い2人。
【朱に染まれば赤くなる】なんて言葉があるが、実はジーター氏も松井氏と同じで人格者であるようだ。
ジーター氏の話になるが、試合に負けた日にはジーター氏は必ず記者からのインタビューを受ける。
チームキャプテンとしての責任感からくる行動であろう。
しかし、チームが勝った日にはインタビューは受けずにあっさり帰宅してしまうらしい。
なぜか?尋ねてみると・・・
「今日は、僕以外に活躍した人がいるからそちらのほうにスポットを当ててくれ!」
と言ったようだ。
なんともキャプテンとしてかっこいい行動だ。
そんな人格者とも親交が深い松井氏は流石である。
人の悪口は人生で1回も言ったことがない
たしか、中学生の頃だったと思うが、家族で食卓を囲み食事をしていた時に父親の前で友達の悪口を言ったようです。
その際、父親から人の悪口を言うような下品なことを言うんじゃない!と叱られたようです。
ここでの約束が、今の松井氏の基盤になっているようです。
「野球選手を目指すようになってからは1度も人の悪口を言ったことがありません」
これが松井氏の答えです。
厳密には中学生の頃の父親との会話を契機に1回も人の悪口を言ったことがないというものですが、それでもなかなかできるものではありません。
そして、松井氏のことを悪く言う人が居たか?記憶を辿っても見たことがありません。
情けは人の為ならずという言葉もあります。
自分が良かれと思ってした良い行動や言葉は、巡り巡って自分の元へ帰ってくると言われます。
同じように、人の悪口を言う行動も結局は同じように自分も言われているケースが多いです。
松井氏のように人の悪口を言わない人は、やはり周りから悪口を言われることがないのですね。
まとめ
松井氏は人格者と言われますが、その言動はやはりその通りだと感じさせるものでした。
ゆくゆくは指導者の道を本格的に歩くと思われるが、日本どころかアメリカの舞台でその歩みを続けていく可能性がありそうだ。
現在はGM特別アドバイザーとして、ニューヨークで活躍しているが、ヤンキースの監督になる日も遠くないかもしれない・・・