子供を習い事に通わせる目的は家族によってそれぞれです。
- 体力づくり
- 目標を持たせる
- 運動神経向上
- 人間性向上
- 人間関係を学ぶ
- 集団行動を学ぶ
色んな動機が考えられます。
当ブログでは「空手」における視点で書いていますが、あらゆるスポーツ・習い事に当てはまります。
スポーツを習っていく中で、強くなる選手は理由があります。
強い選手はどんな特徴を持っているか?
強くさせるためにはどうしたらいいのか?
と言うポイントについて書いていきたいと思います。
もくじ(タップするとジャンプします)
筆者の簡単なプロフィール
- 学生時代はインハイ出場・実業団では最高3位
- 空手道場運営(記載時は開業2年)
- 2年目で県チャンピオン輩出
- 県連昇級審査飛び級2名
- 他、県大会ベスト2名など。
- 道場は週2回(各2時間)
規模や経験は大きくはないですが、小学生を中心としたチームを結成し比較的早く結果を出すことが出来ています。
そんな中、指導者として子供達と関わっていく中で、成績優秀な子供にはある特徴があります。
きっとこの記事を読んでいる方は、お子様を持つ親御さんだと思いますので、ご自身の子供を思い浮かべながら読んで頂ければと思います。
おすくま
親は子供の人間的成長を最も望みます
これまでの経験で、ならいごとを子供にさせようとして私に伝えてくる言葉は…
- だらしないからしっかりさせたい
- 社会の厳しさを教えてほしい
- 真剣に取り組む姿を見たい
- 礼儀正しくさせたい
というような意見がほとんどです。
「試合の結果は二の次」なのです。
親は、ならいごとにおける成果より「子供の人間的成長」を目指してチームに預けにくることがほとんどです。
おすくま
すぐ人の真似をする子供は良い
子供は小さければ小さいほど人の真似をします。
実はこの「真似」は強くなるために非常に重要なのです。
スポーツや習い事において、初めのフェーズとして大きく成長しやすい練習方法の一つが「真似」なのです。
もちろん、取り組んでいるスポーツの基本は重要です。
基本的に「真似」とは…
- 自分より優秀な人をモデリングします。
- モデリングの相手に興味を持っている状態です。
- 似てない部分を似せるための努力を不器用ながらにします。
これらを子供が努力することで、へたっぴな現状からステップアップしやすいのです。
真似は子供が自発的に上手くなろうと行動を起こしている物です。
不器用でも、へたっぴでも子供が自発的に動き出した行動を応援しましょう。
違った切り口で発信するならば、「憧れを作ろう」と言うことですね。
その憧れを目指して自発的な練習をすることです。
負けを本気で悔しがれる子供は良い
試合で結果を出せた時の喜びは非常に大きいです。
負けた時は残念です。
子供に植え付けるメンタリティとしては、負けたら「超最悪」くらいに日頃から伝えます。
勝って当然!と言うスタンスで接します。
裏のメッセージとして「君なら絶対できるはずだ!」という自信を与え続けるのです。
メッセージを受け取った子供は自信がつきます。
だからこそ、負けたときは現実を受け止めることが出来ないくらいに悔しがりました。
その中で、確かな練習と・それに裏付けされた自信を纏わせるようにしています。
↑結構重要!
道場開業後初の試合では、デビュー戦で誰一人勝つことはできなかったのですが、試合で負けて泣いた選手は3割。
その2年後、この中から県チャンピオンや、県ベスト8などの選手が出てきたのです。
声の大きな子供は良い
声の大きな子供は勢いがあります。
気合い・返事・存在感・チームを引っ張る力。
普段の声量が大きい人は、色んな分野で目立ちます。
現代の子供は昔の子供と違って「大声」を出す習慣が少なくなったとも言われています。
その中で声を出せる子供はチームの中心的存在になったり、指導者に責任ある事を任されたりと、人間的成長をするためのメリットがたくさんあります。
日頃から元気で明るい子供はチャンスが巡って来やすいのです。
競争意欲のある子供は良い
子供はゲームや競争が大好きです。
個人的には子供の集中力が途切れて来たり、リフレッシュさせたい時には走ったりする競争や、チーム対抗のゲームをするなどしています。
練習の時からそれくらい元気にやれよ!と思うくらい子供は競争に燃えるのです。
日頃からライバルがいる状況を作り、競争させる。
皆が平等という現代の風潮でやるのではなく、敢えて順位をつけることで常に競争意識を持たせます。
このような積み重ねが、負けず嫌いな子供を作り上げる方法の一つでもあります。
練習嫌いでも問題ない
練習嫌いな子供はたくさんいます。
もちろん練習をたくさんした方が身になるのは勿論です。
ボクが指導してきた子供でも、これまでの経験で成果を挙げてきたトップの選手は「練習嫌い」ばかりでした。
走るの嫌・すぐお母さんに甘えにいく・見てないとサボる。
…それでも優秀な成績を収めることができるのです。
逆に言えば、一生懸命やっているのになかなか成果が出ない子供も居たりするのです。
勝負の世界は難しく、練習の質や量が試合の結果に直接影響することはないのです。
子供は飽きやすく集中力がそう長くは続きません。
稽古の2時間集中するなんて至難の業です。
普段の生活の中でも、練習でも、短時間で良いので集中するポイントを作れる子供は強いです。
筋トレは意識しなくて良い
強い子供にしようと筋トレを推奨する場合があるかもしれません。
練習の一環などで行う適度な筋トレは良いですが、過度な筋トレは子供本来の成長を妨げる可能性があります。
一時は、成長期に過度な筋トレをすると背が伸びないなんて説もありました。
これは正しくない理論なのですが、とある条件の中で過度な筋トレをすると骨の成長に関連する軟骨を潰してしまう可能性があるので、大人ほど積極的なトレーニングは子供には不要です。(これにより骨が伸びなくなり成長力が弱まる)
自ら考え、発言する子供はめっちゃ良い
これは大人でも当てはまります。
言われたことをただやるのは誰にでもできます。
この練習をする意味はなんなのか?
あらゆる練習において、これを理解し練習できる子供は相当強いです。
ボクは練習の時に「何のための練習なのか?」を伝え、定期的に子供達に質問をします。
この質問を答えられる子供は、練習の際に意識を置くポイントが明確になります。
要は無駄な練習時間を過ごさなくなる。ということです。
かつてイチロー選手も、素振りをする際にただバットを振るのではなくて、ピッチャーがいて投球してその球を打つというイメージをしながら素振りをしていたと言います。
ただ振るのではなく、実際にあり得るシチュエーションを想定した練習にすることで精度の高い練習になると言うことです。
勿論、この考えが習慣化することで「考える力」が身につきます。
また、物事の本質を見極める力も養われます。
指導者や親御さんも子供に質問する癖をつけるといいかもしれませんね。
大切なのは競技を愛し自発的に動くこと
子供も大人も好きなことには情熱を注ぎ一生懸命になります。
大好きな遊びや趣味のように、空手などならいごとが好きな子供は強くなりやすいです。
理由はカンタン!その競技に日頃から向き合っている時間が長いから。
時間が経てばたつほど、プロフェッショナルになっていきます。
1万時間理論という言葉があります。
1万時間理論・・・どんな才能や能力があったとしても、プロフェッショナルになる為には1万時間の訓練をし続ける必要がある。 By神経学者 ダニエル・レヴィティン
仕事でもスポーツの世界でもとある事に精通している人は、それに関わっている時間が一般の人とは桁外れに違います。
関われば関わるだけプロフェッショナルになっていくのです。
子供が習い事するにも、一生懸命その種目と向き合い続ければ他者との差も生まれプロになれます。
そして自発的に動き行動する事で、素晴らしい結果が後からついてくる物だと考えます。
親御さんとしては「子供が自立し成果を上げられる」そんなサポートをしてあげたいですね。