どのスポーツの世界においても卓越した技術を持ち、圧倒的な実力を持つ選手がいます。
野球界の大谷 翔平選手・サッカー界の「久保 建英」選手・テニス界の「大坂 なおみ」選手・空手界の「喜友名 諒」選手・バドミントン界の「桃田 賢斗」選手・バスケットボール界の「八村 塁」選手。
挙るとキリがありませんが、どのスポーツ界にも凄い選手がいるものです。
選手も人間です、幼少期から大人になるまで様々な育ち方をしてきました。
その中で、ズバ抜けたアスリートになるためにはどうしたらいいのか?と考える人もいるでしょう。
個人的に、私自身はこれまでスポーツ競技の中で世界チャンピオンになった選手2人ほどと関わってきました。
その選手たちの頭の中や行動は、やはりどこか普通と違いました。
そんなところも参考に、「凄い選手の頭の中や行動パターン」などを記事にしてみました。
ズバ抜けた選手になるために参考にしてもらえたら幸いです。
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同じ環境・皆と同じ練習では普通の選手に
まずはよく言われることでもあります。
特に学生は規律を守り、皆と同じ行動をしていきチームプレーを重んじるという方針を掲げるチームが多いです。
この中で育まれるのは連帯感・チームプレー精度・ルールを守ることらが強化されます。
基本的に皆と同じ環境で、皆と同じ練習をすれば、皆と同じように成長しやすいことは目に見えます。
これらの練習を反復して、何度も、何日もすることで技術は上がることでしょう。
ただし、頭一つ抜けるような能力を発揮できるような力は身につけにくいのです。
スポーツの能力には「先天性の能力」と「後天性の能力」というものがあります。
「先天性とは」・・・生まれつき持っ備わっている能力(基本的運動能力らがそれにあたります)
「後天性とは」・・・練習や稽古などで磨かれる能力(努力や経験で身につくもの)
簡単にいうならば「先天性」とは「センス」。「後天性」とは「努力で身につくもの」といったところ。
皆と同じ環境で同じ練習しかしていないのに、何故か際立った能力を持っている選手は「先天性」の部分の要素が長けている場合が多い。
話を戻すと、皆と同じ環境で同じ練習をし続けることによって仲間と同じ実力になりやすいということ。
頭一つ抜けるような選手は「センス」を持っていたり、独自の努力をしている可能性が高いということです。
皆と違うことをやる!
上述した通り、皆と同じ練習をすることは同じレベルの成長になりかねません。
やはり、周りの人より高いレベルになりたければ「違ったことをする」ことが得策です。
私自身が関わってきた選手の中には、世界チャンピオンになった選手が2名います。(アマチュアアスリート)
その中の一人が学生時代にやってきたことは、なかなか凄いことでした。
- 朝練をやっていなかった部活だが、一人だけ始発の電車で学校に来て朝練をしていた
- 昼ごはんは、弁当を持ってビデオが見れる教室へ行き、一人で自分の試合のビデオをチェックしながら食事
- 高校1年でありながら、監督にもっと練習を厳しくしてください!と独自で提言しに行った
- 高校時代から「ピータードラッカー」「ナポレオン・ヒル」らのビジネス書を読んでいた
- 大学時代は親から借金をして、数十万円を片手に当時の世界王者に指導をお願いしにいった。
どうでしょう。現代での学生でもここまで行動を起こせる人はいないのではないでしょうか?
私自身がこの選手を見る限り、先天性(センス)の部分は長けているとは思えませんでした。
後天性の努力の部分が周りの人より、かなり際立っていたように感じます。
この選手は、皆と同じことをやっていてもダメだ!ということは若い学生時代から気付いていました。
▲スポーツニッポンから引用
例えば、MLBで活躍している大谷翔平選手が高校時代には監督の勧めで「目標達成シート」を記入していました。
最終的に達成したい目標やそのために必要なキーワードを記載していくのです。
これはチームで取り組んでいたはずですが、個人単位でこのような取り組みをするのも悪くないでしょう。
ここで言いたいのは、皆と違うことをして、それを自身の成長につなげるということ。
このように体を動かす以外でも「頭で考える」というものは非常に有効だったりするのです。
また、ゴルフ界で時の人となった「渋野日向子」選手。
渋野選手は、ゴルフの他にソフトボールも真剣に取り組んでいました。
ゴルフプレイヤーでソフトボールをやっていた人もそうは多くないでしょう。
そういった意味では、渋野選手はあまり周りのゴルフプレーヤーが経験したことのない経歴を持っていることになります。
ドライバーで球を運ぶ技術や、決断力などは、一瞬の駆け引きが勝敗につながりやすいソフトボールで鍛えられた面が大きいのではないでしょうか。
いちいち考える習慣をつける
特に学生(中高大学生)などで多いのですが、多くのアスリートは与えられたメニューのみの練習に終始しがちです。
プロの指導者が提案した練習メニューを遂行していくことは当然のことです。
しかしこれだと上述した通り、皆と同じレベルの成長になりかねません。
ここで言いたいのは、ただ言われたことをするのは良くないということ。
経験豊かな指導者であっても、時に現代のトレーニング理論とずれたことを発言する場合があります。
真剣に自分が行うトレーニングと向き合い「時に練習を疑う」ことも必要なのです。
青山学院大学駅伝部を率いる「原晋」監督は、選手たちに腕立て伏せなど、肩周りの筋肉をつけさせることを禁じています。
理由は、肩周りの筋肉がつくことにより、腕の振りの可動域が狭まるから。
大きく手を振りたいのに、筋肉が邪魔して腕を振れない体型にしないためだ。
基本的に筋肉はあるに越したことがないと考える人は多いが、筋肉があることでその競技に弊害があるケースもあるのです。
まさに「練習を疑った結果」でしょう。
学生競技で多いのが、トレーニングの一つ一つが何のためにやっているトレーニングなのか?
それを答えることができない選手が多いのです。
ただ受け身の練習をするだけでなく、「何のための練習なのか?」をいうことを考える習慣をつけることで、練習に対する考え方が変わるはずです。
体だけでなく頭も優秀であれ
現代のアスリートの考え方では、「メンタル」の重要性がかなり高く位置付けられるようになりました。
メンタルトレーニングをすれば、技術や体力は変わらなくても試合での実力発揮度が最大で20%アップできるというのが外国の研究結果で明らかになっています。
効果的に自分の頭・脳を使うことで成績が大いに伸びるということです。
ただ必死に練習して体一つで成果をあげる時代ではないのです。
効果的に頭や脳を使うなど、メンタル面でのトレーニングが鍵になってくるのです。
なぜ鍵になるのかというと「メンタルトレーニング」については、多くの選手が取り入れていないためです。
プロスポーツの世界では、既に積極的に取り入れられているケースがありますが、アマチュアスポーツではあまり取り入れられていないのが現状です。
だからこそ、取り入れて実行することで、他の選手との差別化を図ることにも繋がりやすいのです。
メンタルトレーニングをすることで
- 余計な緊張感を取り除ける
- 本番に強くなる
- 相手に気持ちで勝てている心情になれる
- 試合内容に余裕が出る
- 練習の成長度合いが上がる
などとあらゆる効果が期待できます。
めっちゃカンタンな言葉でまとめます
ここまでで以上となりますが、とってもカンタンな言葉でまとめるならば、
「受け身にならず頭を使え!」・・・ということです。
年を重ねるごとに頭の柔軟性が悪くなったり、頑固になったりするとも言います。
若く柔軟な発想ができる若いうちに「頭を使って考える」習慣をつけることが大切です。
考えることで自分自身に足りないものなど、様々なことが見えてきます。
今の時代はインターネット・SNSなどで様々な情報を入手することができます。
そこからの情報を参考に、自分のトレーニングに役立てるアスリートも少なくないでしょう。
情報が多すぎるので、悪い情報に踊らされることがないよう慎重に取り入れなければなりませんが、これらができるのは良い時代だと思います。
そして、頭で考えたことを実行するために最も重要なことは「行動力」です。
考えることができても、中には行動できない人も多いです。
さらなる自分自身の飛躍のとために、是非行動してみてください!